よほど経歴が豊かな人物でない限り、フリーランスには営業活動が欠かせない。今後、IT業界でフリーランスとして活躍しようとするのであれば、自分のこれまでのキャリアを周知するためのWebサイトが欲しい。
その一方で、昔ながらのツールである名刺も忘れずに作っておこう。取引先に渡したり、ハッカソンなどのイベントで同業者に配ったりして自分の存在をアピールするのだ。
ここで気をつけたいのは、名刺を配りすぎないことだ。むやみに他人の名刺を手に入れても、どんな人物だったのかわからなくなることがよくある。ある程度コミュニケーションがあった人に名刺を渡したり、名刺をもらったあとに会話内容などを(名刺の裏に)軽くメモしておくとよい。
もうひとつ気をつけたいのは、自分の名刺の記載内容だ。氏名と連絡先、自分のWebサイトのアドレスを載せるのは当然だが、シンプルすぎると相手の印象に残らないおそれがある。
IT業界は比較的自由な気風があるので、ある程度は個性的なデザインの名刺にするのもよいが、度が過ぎると相手の印象を悪くするおそれもある。
そこで、複数の名刺を持つとよい。商談をする相手によって巧みに使い分けたり、ハッカソンなどに参加するときはカジュアルな名刺を持参すると効果的だ。名刺が持つ情報量は限られているが、ビジネスの第一歩となる。
フリーランスを長く続けたいなら、名刺を自分の看板のように考えて作成するといいだろう。